19歳が兄の身代わりとなって死刑

1947年05月23日 (昭22)
兵庫県
死者:1人
 兵庫県赤穂郡で、農業の兄弟が農家に斧を持って押し入り、夫婦(35,37)を殴り殺し衣類を強奪して逃走、逮捕された。弟の古川高志(満19歳)は自分がふたりとも殺した主犯だと主張したため、兄(29)は一審で無期懲役判決が出て確定した。古川高志は一審死刑判決となり、二審から殺人は兄ひとりがやったことだと主張を変えたが、最高裁で死刑が確定した。裁判中は弟が主犯だと証言していた兄も、死刑が確定したあとに自分が主犯だと認める手紙を大阪拘置所教育課長に出し、これを元に再審請求されたが却下され、昭和28年に死刑執行された。
※村野薫『戦後死刑囚列伝』に詳しい。
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