15歳が祖父母強盗殺人

1948年08月31日 (昭23)
茨城
死者:1人
 福島県石城郡の農家で、この家の孫の無職(満15歳)と仲間の無職(満21歳)が押し入り、祖父(79)と祖母(75)を縛り上げて現金4千5百円と服6千円相当を強奪したが、覆面が取れて孫だということがバレたため、口と鼻を布で覆ってからフトンで全身を巻いて、窒息することが判りながらそのまま逃走、殺害した。母親は3歳の時に、父親は7歳の時に死亡して他家で育てられ、この年の3月に祖父母に引き取られて農業の手伝いをしていたが、おねしょ癖をたびたび叱られて8.25に3百円をもらって家を出た。金を使い果たして茨城県の水戸駅で寝泊まりしているうち8.30に21歳と知り合って強盗に誘い、その日に向かったもの。死刑が求刑され高裁も死刑相当と認定したが、昭和23年7.15に改正されたばかりの少年法により無期となった。
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