19歳(満17~18歳)が強盗殺人で死刑判決を受けるが無罪放免計画

1948年09月08日 (昭23)
広島県
死者:1人
 広島県豊田郡の民家で夜11時、無職(19)と少年(18)3人の4人組が押し入り、主婦(26)を殺害、衣類85点(10万円相当)を強奪して逃走したが、翌日逮捕された。3月に病死した無職の姉がこの家の主人(29)の先妻だったため内情に詳しく主人がいないことを知っていて、遊興費欲しさに侵入したが覆面が取れて顔を見られたため紐で絞殺したもの。18歳1人は仲間が捕まったと聞いて「自決してお詫びします」という遺書を残し昇汞水を飲んで自殺した。
 無職は広島地裁で死刑判決が出たが、2審公判中の昭和25年7.19に窃盗罪で懲役2年の台湾人(25)が自分が真犯人で無職は無罪だと獄中から名乗り出た。事件の詳細を語るので事実ではないかと検察も混乱したが、刑務所内で暗号通信により計画した嘘だったことが8.19に判明した。
 女の子(3)を殺害したもう1人の強盗殺人無期懲役犯(21)と無職が無罪釈放となった場合の刑事補償金40万円はこの男がもらい、男も精神異常を理由に出獄、それがダメでも占領下の日本には台湾人に対する裁判権がないと主張する予定だった。
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