19歳が恋人など2人殺害

1950年09月26日 (昭25)
鹿児島県
死者:1人
 神奈川県藤沢市の海岸で、秋田県庁職員(19)が恋人の女給(18)を絞殺して自首した。2年前から交際しており、秋田市から家出して熱海で遊んだあとに心中するつもりで頼まれたのでウイスキーを多量に飲ませて意識を失わせてから殺害したと自供。優等生だったが不良化したため旧制中学を4年で中退、潜水夫など職を転々として役所に優秀な成績で合格したばかりだった。嘱託殺人で懲役1年判決が地裁で出たが、控訴したため12.1に保釈。
 2週間後の12.18に山形県新庄市の特殊飲食店(現在の特殊浴場と同じく表向き飲食店の風俗店)で女給(23)に多量に酒を飲ませて熟睡させてから深夜2時に紐で絞殺、ナイフで性器を14回、乳房を2回刺し、死体に小便をかけて逃走したが翌日に自首した。一度秋田に戻ったが家族や周りから冷たくされヤケになり、華々しい犯罪をやって世間をアッと云わせたかったと自供。法廷では頼まれたので殺害したと自供を翻したが、殺人と死体損壊で懲役20年となった。恋人殺害については控訴を取り下げ懲役1年が確定し、二件合わせた判決とはならなかった。
 模範囚だったため国連加盟恩赦で減刑、昭和32年7月に仮釈放、秋田市の実家に戻ったが、12.12に家出、12.18に鹿児島市の特殊飲食店で女給(25)に多量に酒を飲ませて熟睡させてから紐で絞殺、ナイフで性器をえぐって乳房を刺して、翌日大阪府警に自首した。頼まれたので殺害したと自供。弁護側は心神耗弱を主張したが、死刑が確定した。
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