中2が人妻強盗殺人

1951年12月04日 (昭26)
新潟県
死者:1人
 新潟県岩船郡で、中学2年生(14)が会社員宅に侵入、主婦(35)を惨殺して、上野行きの列車で逃亡しようとしているところを逮捕された。父親は5年前にメチル中毒で死亡、継母や異母妹とは折り合いが悪く、万引きなどを繰り返して7月には自宅に放火していた。可愛がられていた祖母(71)が11.27に死亡したため東京に家出しようと旅費を盗むために忍び込んだが、主婦に顔を見られたためカッとして斧で頭を殴り、倒れたところを馬乗りになって所持していたジャックナイフで喉などをめった刺しにしたもの。成績は普通で、友人がおらず目立たない生徒だった。
 新潟少年保護鑑別所鑑別課長・談「新聞の報道だけで詳しいことは分からないが、非常に内向性の強い少年であることが、友人が一人もいないとか、普段おとなしいとかいうようなことから推定出来る。この内向性の強い自分の感情を素直に表現出来ない人が感情のたかぶりが最高潮に達すれば時として発作的な凶行をやることがある、しかし周囲の環境が安定していれば、こんな恐ろしいことをしないでもすむわけだ、結論的にいって少年は気狂いではないが、精神病質的なものがあったようだ、おそらくは人妻に顔を見られた時は夢中でオノを振るった-いわば理性の全然働かない、高度のヒステリーの状態だったともいえようが、それ以前自宅に放火しようとしたことなどから気狂い扱いは出来ない。」談話は新潟日報引用。
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