19歳が青酸カリウイスキーで毒殺

1952年03月11日 (昭27)
長野県
死者:1人
 長野県下高井郡で、少年(19)が友人(17)を毒殺しようと青酸カリ入りのウイスキーを郵送したが、友人の父親(53)が飲んで重傷、知人(53)が死亡し、3.15に逮捕された。友人が年下なのに周囲の信頼が厚く、祭の主役の獅子舞役を取られたことで怨み、2月には青酸カリ入りの甘味料を友人宅に投げ入れて毒殺を謀ったが失敗していた。東大医学部助手が助教授をウィスキーで毒殺した事件や探偵小説に影響されて、筆跡を隠すため包装紙を買った店で宛名を書かせたり完全犯罪のための工作をいくつもしていたが、却ってここから足がついたもの。
 山奧の小さな村の中流農家の7人兄弟の次男で、中卒後は農業をしていたが、頭がよく読書好きで、自分でも探偵小説を創作して同人雑誌に投稿、また毎週街に出て映画を観ていた。2年前に「死はすべてを解決してくれる人生の花園である。親の躾が悪いので神経症になった。親を恨み自殺する」という遺書を書いてアドルム自殺を図ったが死に切れず、家出もしていた。無期懲役判決。
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