18歳ニートが働けと云われて母子殺害

1952年10月23日 (昭27)
兵庫県
死者:1人
 兵庫県神戸市の毛糸商宅で、主人の従兄弟の無職(18)が毛糸商の妻(21)に女を買うための金を6千円借してほしいと頼んだが「金が欲しかったら自分で働きなさい」と断られ、さらに関係を迫ると罵倒されたため用意していた紐で絞殺、そばで泣く長女(1)も顔を知られているため絞殺して、いったん逃走したが戻って生き返らないように2人の首を包丁で切り、妻の首に包丁を刺したまま強盗の仕業に見せかけるため時計、カメラ、2千円を強奪して妻の下半身をハダカにして多可郡の自宅に逃走、10.25に逮捕された。
 古物商の三男で、高校を1年で中退し、毛糸商の兄の雑貨屋で店員見習いとなったがすぐに辞めてぶらぶらしていた。事件後は背広と靴を新調し、それまでどおりに平然と明石市の自動車学校に通っていた。留置所では「お母ちゃんに逢わせてくれ」「死刑になるでしょうか」と怯えて泣き続けた。毛糸商(28)は年商1千万円と裕福で、妻は妊娠9ヶ月だった。この年の大卒銀行員初任給5,600円。
 強盗殺人で死刑が求刑されたが、神戸地裁は金を盗ったのは強盗に見せかけるためだったとして殺人と窃盗で無期懲役判決を出した。
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