16歳の挫折した秀才が罪をかぶせるため友人殺害

1952年12月10日 (昭27)
福井県
死者:1人
 福井県敦賀郡の高校1年生(16)が行方不明となり、次の日「自分の罪を他人にかぶせたくない。友人のA君には迷惑かけてすまなかった。自分は死ぬのが一番幸福と思う」という父親宛の遺書が届いた。
 A(16)はエリートコースを進む野望があったが、家庭の事情で9月に高1で中退して土木出張所の臨時雇いとなって理想が崩れ、時計と現金950円の窃盗で11.29に逮捕され保護者に身柄を預けられているところだった。前科があっては将来にさしつかえると考え、気の弱い友人の高1生を待ち伏せして山奧に連れ出し「あの窃盗をやったのはお前だ。俺は試験に受かって警官になることが決まっているのでお前を逮捕する。身体の弱いお前はいつ死ぬかわからないから遺書を書け」と脅し、罪をかぶる手紙を書かせてから腕時計と500円を奪い、両手で絞殺し谷川に突き落としていたことを自供した。
 行方不明の息子を探す被害者の父親を呼び出し、自分の父親と2人の前で「盗みをやったのは彼で自分は罪を被っただけですから自首させてください。放っておくと自殺するかもしれません」などと言っていた。
 貧しい農家の長男で明朗快活、中学では成績優秀で知事賞を受け、生徒会長も勤めて周りから信頼されていた。高1で高3の資格検定に合格するほどで、「俺のような秀才が学校に行けない世の中なんて」と世を嘲笑していた。
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