青少年のヒロボン禍(東京) 朝日新聞引用

1953年10月26日 (昭28)
 警視庁少年、保安両課の調べでは、今年上半期の興奮剤常用少年で検挙または導された者は、九百八十九人(うち少女、百二十人)。このうち、興奮剤に直接原因した犯罪や不良行為をした者が三百四人(うち少女、五十九人)で全体の30・9%を占めている。

この数は同時期の少年犯罪総数(五千二百五十九人)の六・三%にあたる。興奮剤による犯罪の内訳は、殺人1、放火1、強盗19、傷害31、恐かつ16、暴行5、薬代欲しさの窃盗・ユスリ228、詐欺15、横領4となっている。年齢別にみると十七歳が二百二十四人、十八歳が二百九十一人、十九歳が三百三十五人と次第に増加しているが、16歳以下が134人もおり、十四歳未満が五人いる。主な犯罪例を拾ってみると、
△住所不定、少年(17) 中学卒業後、家出して盛り場をうろつくうち、興奮剤を覚えて中毒になった。不良少女と立ち話しているところを通行中の大学生(18)にからかわれ、中毒の発作的症状からカッとなり短刀で左胸を刺し即死させた。少年の母は亡くなっており、父はトバクずき。
△女子高校生(17) ダンスホールに出入りするうち不良に誘われて、旅館で興奮剤を注射されたのがやみつきとなり、中毒となる。学校を退学処分にされ家出、不良と旅館住い。夢遊病者のようになっているところを補導されたが、左右の腕は注射のあとではれ上かり注射するところもないほどだった。
△高校3年生(18) 5人の学友と学校を怠けて盛り場を遊び歩いているうち不良からヒロポンをすすめられて中毒となり、薬代欲しさから恐かつ、窃盗をくり返していた。このグルーブの総員は52人におよび恐かつ18件、窃盗120件、銃砲剣類等不法所持14件が摘発された。(朝日10・26)
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