18歳がトンちゃん誘拐事件の父親に脅迫状

1956年01月31日 (昭31)
大阪府
 大阪府大阪市の造幣局前で、誘拐の身代金を騙し取ろうとした工員(18)が逮捕された。
昭和23年7.11に東京都台東区浅草で小学3年生(8)が誘拐されて8年経っても解決していない「とんちゃん誘拐事件」を雑誌で読み、父親のボクシングジム経営者(54)に「子供を帰してほしければ30万円持ってきてください」といたずらで脅迫状を送って大阪までおびき出したもの。
 誘拐から2ヶ月後に「私は悪人に捕まっています」という被害者の筆跡の署名入り百円札が名古屋で見つかり、金を要求するいたずらの脅迫状がたびたび届いて、それらをたよりに両親は全国を探し回っていた。
 2.8には滋賀県神崎郡で、中国に売られて2年前に連れ帰られた記憶喪失の日本人の少年がトンちゃんに似ているという話を聞いて父親は対面し、確かに似ており、記憶の一部も合致している。
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