中学生の“暴力教室” 読売新聞引用

1958年01月24日 (昭33)
京都府
 東京都内の校長たちの間ではよるとさわると生徒の暴力問題が話題にのぼる。しかもこの話がでるとメシものどを通らなくなるノイローゼぶり。なかには「少年院送りとまでいかない暴力少年だけを集めて教育する特殊学校をつくっては……」との悲鳴も聞かれるほど。
 最近の主な“暴力教室”事件をあげると、
▽東京府中四中――3年生の男子生徒が、悪い点をつけた女教師の腰を蹴って負傷させ、さらに後日、サボっているところを見咎めた教師を職員室までおしかけて殴る。
▽茨城・平磯中――教室で騒いでいた生徒に「外に出て遊べ」と注意した教師がビンタをくらい1週間の傷。
▽東京・足立八中――“八中の番長”と自称する札つき生徒10数人が、彼らのハデな服装をふり返って見た同じ3年生2人に「ガンをつけた」と校内でリンチ、さらに授業中の教室に木刀やストーブの鉄棒などを持って殴り込みをかけ5人を袋叩き。担任教師は手がつけられず警官を呼んでやっと収拾。叩かれた生徒の1人は重傷。
▽東京・中野第二中――生徒5人が授業中、校庭で喫煙、これを見つけて注意した巡査(25)を取り囲み「オイ、制服を脱げよ。やるなら相手になってやるぜ」とすごむ。通行人の通報で中野署員がかけつけて騒ぎをしずめる。同校では暴力生徒に昨年4月からガラス約1000枚(7万円相当)が壊されている。
(読売新聞1・24)
感想・口コミ
出来事を検索する
検索するキーワード 表示結果
検索期間
日 ~
エリア
死者数
ジャンル指定