ヘロイン青少年をむしばむ 朝日新聞要約

1958年09月06日 (昭33)
栃木県
 これまでヤクザと売春婦のものだったヘロインが、新宿の深夜喫茶やダンスホールを中心に、16~25歳の青少年に広まっている。
 「母の会」の役員をしている母親が、長男(22)が深夜喫茶で夜遊びするうち、ヤクザに麻薬を教えられ、家の金を持ち出し、入院させても逃げると警察に相談。
 浪人生(19)も深夜喫茶で麻薬を覚え、母親を蹴飛ばし家財を質入れ。
 栃木県の農村から上京したばかりの青年(22)もペイ中(ヘロイン中毒)になった。
 真面目なフィルム運び(19)が売人に。
 暴力団が、赤線、景品買い、屋台などの財源をつぶされて、5グラム1万5干円で仕入れて5万円以上で売れる麻薬に力をいれはじめたため。

 「注射のあとが多いほどハバがきく」と少年はヒロイズムとスリルのため簡単にヤクザの食い物となる。とくに裕福な家庭の子が狙われる。
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