高校生の勤評デモ 毎日新聞引用

1958年09月29日 (昭33)
京都府
 全学連では勤務評定反対を推し進めるため、15日には各大学でストライキを行い、さらに学期末試験のボイコットを決定した。また東京都内の高校生で組織する勤評反対高校生行動委員会は6日、50人(うち女高生15名)で銀座通りをデモ。しかし無届けデモだったため責任者4人が連行された。これに抗議する仲間は京橋警察署前に座り込み気勢をあげた。解散の説得に応じる気配がないため、同夜10時すぎ、警官が実力行使で排除し解散させた。高校生たちは顔がわかると退学させられることを警戒し、手拭いでホオかむりをしたり、ハンカチで顔をかくしたり。高校生だけの集会に警察が実力行使したのは都内ではじめて。この高校生グループは都立大付属高校や教育大付属駒場高校ら都内の12校の生徒が中心となる個人加入の組織。
 また都立新宿高校では25日の全学連の勤評反対デモに参加した3年生男子2人を、学校が禁止している対外活動をした理由で1週間の自宅謹慎処分にした。勤評反対闘争で高校生の処分は全国でこれがはじめて。このデモには都内の高校生約40人が参加していた。
(毎日新聞9・29夕刊)
感想・口コミ
出来事を検索する
検索するキーワード 表示結果
検索期間
日 ~
エリア
死者数
ジャンル指定