小学校児童八十余名が突如同盟休校をなす 訓導の殴打を憤慨し鹿児島県下教育界の珍事 鹿児島日日新聞引用

1930年01月25日 (昭5)
鹿児島県
鹿児島県姶良郡溝辺村小学校高等科一二年生徒八十余名は二十一日午前九時朝礼が終るとともに突如同盟休校を決行したので同校では非常に驚き狼狽の余り直に父兄を呼出し協議の上、翌二十二日から一応全部出席させる事となって表面は一段落ついた形となって居るが、小学児童がかゝる挙に出る事となった裏面にはいろんな事情が伏在してゐたのである。

 右に就き加治木警察署から滝警部補が出張取調べの結果、高等科一年生徒担任福元訓導が去る十五日同郡中津川小学校から転任し間もなく算術の試験を行った際、二三名の生徒が余り不成績であったといふので之を殴打し更に二十一日朝礼の際生徒が行儀が悪かったと云ふので憤慨して又も鞭で生徒数名を殴打したので一二年生徒は遂に同盟休校した事が判明し、学校当局でも容易ならぬ問題として重視して居る、一方父兄側では同訓導排斥運動を起して目下紛争中である。

(鹿児島日日1.25引用)
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