19歳ニートが近視の救済のためアメリカ大使を刺す

1964年03月24日 (昭39)
京都府
 東京都港区のアメリカ大使館内公邸玄関で、無職(19)がライシャワー駐日大使の右腿をナイフで刺し、1ヶ月の重傷を負わせ、その場で逮捕された。1.20には同大使館宿舎に放火もしていた。
 静岡県沼津出身。中学を優秀な成績で卒業。県立商業高校に進学したが、2年生の時に頭痛を訴え、メニエル氏病と診断され、程なくして精神分裂症で入院。退学して家の手伝いをしていたが、自分の眼の悪いことを悩み、近視者の救済を訴えるため、たびたび大使館を訪れて、2.25には大使あてに陳情書を渡していた。
「1)世の中で一般に読書に適した距離は眼前30糎(センチ)というが、それはあやまりで、50糎が適当である。それなのに30糎の距離で本を読ませるから近視になる人がふえ、とくに女性はきれいな人に限って眼を悪くする。近視のために眼鏡をかけなけさばならないことは、ことに女性にとって不幸なことである。男性も今は平和だからよいが、戦争になったら戦地へいって困ってしまう。このことに気づいたのは、新聞なんか少し離すとぼっとしてしまう。その限界が45糎だということに(自分の眼で)気がついたのです。したがって、そこが近すぎるか遠すぎるかの境い目です。30糎は45糎より内側だから、不自然なわけです。
 昔の人はさむらいが姿勢を正して本を読むとか、女子が膝の上でお針をするとかによって、近視がなかったのです。
2)今の勉強方法は毎日毎日の積み重ねであると教えられているが、今の丸暗記の勉強方法は要領のよい勉強方法ではないから、勉強の真の要領をおぼえさせることを学びなさいということ。
3)学校で女子に強制的に海水浴をやらせるけれども、男女が一緒に泳ぐのは風紀をびん乱するからよくないことです。しかし女子も水着を着てもよい。
4)教室での男女の机の配列を男子を前半分、女子を後半分に並べるようにすることで、これは性道徳のための必要なことである。形の上だけで道徳を守のではなく、眼に見えない頭の中での性道徳が大切です。もし女子が前半分にいると、勉強しながら妄想するから、そういうことではいけない。一番良いのは学校を分けることですが、手っ取り早いのは席を今言ったように分けることです。」  8.1に心神喪失で不起訴処分。陳情書は「日本の精神鑑定」引用。
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