国宝の社寺に張り札や楽書 名前を彫り付けると厳重処罰 読売新聞引用

1931年01月07日 (昭6)
従来神社仏閣に参拝する者が千社札を張ったり名前を堂塔に書きつけたり掘りつけたりする習慣があり、中には国宝指定のものと知らずにべたべたとやたらに札を張り無闇に名前を彫りつける者が多くこのために貴重な国宝が傷つけられるので、今までは敬神崇仏の現れと見て黙認していた文部省もついにたまりかねて、此際断然たる処置に出ることになった。

今後国宝の社寺に記念の署名をしたりすると「国宝を損壊毀棄する者は五ヶ年以下の懲役若は五百円以下の罰金に処す」という国宝保存法第二十一条により厳重処罰される筈来る十六日開催される全国学務部長会議で、田中文相から厳重注意の訓辞をすることになった。
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