登校拒否児、全国的にふえる傾向

1965年06月11日 (昭40)
千葉県
「登校拒否児」とか「学校無口」などと呼ばれる子どもが、ここ5、6年前から全国的にふえている。対人関係障害で、集団から離れていれば情緒的に安定する一種の神経症。家にいると勉強もするし、テレビも見るが、学校に行くことを徹底して嫌う。家庭にいる時でも「どうして学校に行かないの」と学校の話を持ち出すと、発熱やジンマシンをおこす子さえいる。原因はその子の性格的なもの、歪んだ家庭環境などが入りまじった場合が多い。
 文部省の調べでは小学生1047万人のうち5万4千人、中学生696万人のうち6万5千人の長欠児の約半数は学校ぎらいの登校拒否児ではないか、という。
 千葉県市川市にこの4月から、全国ではじめての登校拒否児専門のベッドスクール(病院学校)が誕生、近くの小・中学校の一クラスとして病院内で加療しながら勉強している。
(朝日新聞 6月11日夕刊)
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