両親の期待する成績がとれないことを若にした放火事件

1966年02月05日 (昭41)
 中学3年生Y小年は、常に両親から勉強を強いられ一流高校への進学を期待されていたが、自分の成績が悪く、進学が困難なことを苦にし、教師と父兄との進学懇談会が開催されるに及んで、自分の中間テストの成績の悪かったことが両親に知れることを恐れ、学校準放火して懇談会を流会させようと決意して、昭和41年2月5日午前2時40分ごろM中学校に放火し、これ全焼させた。(損害約2,000万円)少年は常に両親から勉強を強いられ学校の成績を云々されることから深夜学校に忍込んでテストの正解表を盗んだり、あるいは不正手段によってテストの成績をごまかしていたが、先生に注意されてそれができなくなりその結果1月に行われた中間テストの成績も悪く、これが懇談会によって両親に知れることを恐れて思い悩んだうえこのような事件を犯したもので、両親の少年に対する期待過剰が少年の性格を異常な方向へと走らせたものと考えられる。(愛媛) 警察庁「少年非行の実態」引用。
感想・口コミ
出来事を検索する
検索するキーワード 表示結果
検索期間
日 ~
エリア
死者数
ジャンル指定