高2ら5人が学校でリンチ

1931年06月27日 (昭6)
山口県
山口県山口市の山口高等学校で、元サッカー部員5人(19~21)が1年生(23)をバットや棍棒でぼこぼこに殴り、2年生(21)が背中をナイフで刺して瀕死の重傷を負わせた。

 山口高は左翼のサッカー部が中心となって去年末に全国の高校で初めて選手制度を廃止したが、この1年生が私設応援団を結成、運動部を再編成して他校との試合を派手にはじめ、選手制度廃止の精神を冒涜していると対立したもの。

 検事は「傷害の動機も学生らしい一時の憤激によるもの」と刺した2年生に罰金2百円の求刑で、罰金百円のみの判決。この年の銀行員大卒初任給70円。ほかの4人は不起訴。退学となったが、他校に入り直して全員医者になった。
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