19歳浪人生が弟を殺害

1968年02月22日 (昭43)
長野県
死者:1人
 千葉県佐倉市の自宅で、浪人生(19)が寝ていた三男の中学3年生(14)の喉を小刀で刺して殺害、交番に手を血だらけにしながら「おまわりさん、おまわりさん、いま人を刺してきました」と自首した。
 父親は高校教師、母親は歯科医だったが最初から千葉と長野に別れて住み、学校の休みに父親が長野に来るという変則家族だった。浪人生は母方の祖母(おなじく歯科医)に甘やかされて育ち、父親にはなつかなかった。7年前に千葉の父親の元で家族が暮らすようになったが、すぐに母親と祖母が亡くなり、勉強だけに打ち込んで一流高校に入ったが成績は下がり東工大の受験にも失敗、「俺はこの家の子じゃない。本当の母親は生きている。どこにいるんだ、教えてくれ」などとわめき、精神分裂症として病院に入れられた。退院してからは家でごろごろしていた。三男とは仲が良く、「人間は宇宙に帰らなければいけないんだ。弟は宇宙に送られるのだから幸せだよ」と言って罪の意識はない。父親が勉強の邪魔になるとテレビは家に置いていなかった。
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