18歳が遺産争いから祖母一家3人惨殺

1932年08月25日 (昭7)
岡山県
死者:3人
岡山県浅口郡で深夜2時、精米業者(満18歳)が近所の祖母の家に日本刀を持って押し入り、叔母(満23歳)を10数回めった刺しにし、叔母の長女(生後3日)の首を左右に貫通、逃げる祖母(満59歳)の胸を2回刺して3人を殺害、叔父(30)に3ヶ月の重傷を負わせて、自分の喉を突いて自決しようとしたが死にきれずに逃走、すぐに逮捕された。

 元は同居していたが、母と祖母や叔母との関係がうまくいかず2年前に家を建てて別居、父がこの年の1月に死亡して精米業者は9千坪の田畑と3万円の遺産を相続したが、叔母が2千坪の田畑と3千円の財産分与を要求してきて「子供のくせに引っ込んでおれ」と云われたことを恨んだもの。3人兄妹の長男で、極めて無口な性格だった。この年の銀行員大卒初任給70円。

 精神障害で、また幼女は殺すつもりはなかったと裁判で争ったが退けられ、大審院で尊属殺および殺人罪で無期懲役が確定した。
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