新宿ムーランルージュのレビュー歌手(満16~17歳)が心中

1932年12月12日 (昭7)
東京都
東京市四谷区のアパートで、新宿ムーラン・ルージュのレビュー歌手高輪芳子(18)と雑誌『新青年』などにファッション記事を書いていたモボの代表中村進治郎(27)がガス自殺を図って女子だけ死亡した。中村は嘱託殺人で逮捕され懲役2年執行猶予3年となり、この心中事件の脚本を書いて自分主演で新宿ムーランルージュにて上演、相手役女優と同棲したり別れたりして、昭和9年11.15に中野区のアパートで睡眠薬自殺した。

 嘱託殺人裁判での裁判長との対話。

「処女らしい女学生とも関係があったというのではないか、女学生が四人、女給が二人か、そして昨年の夏頃ある女学生と関係した時の如きサヨナラという電報一本で関係を断っているというではないか、その態度はどうしたんだ。結局女性との関係を遊戯と考えているのか」 「そうじゃありません、家庭の事情なんかで向こうから別れることが多いのです」 「関係した女学生はどんな女か」 「良家の子女です」 「そんな女性をからかうのは無責任ではないか」 「向こうから慕ってきて、また勝手に離れていくんですから仕方ありません」
感想・口コミ
出来事を検索する
検索するキーワード 表示結果
検索期間
日 ~
エリア
死者数
ジャンル指定