制服少女群喫茶店占領・尖端風景 東京朝日新聞引用

1936年02月24日 (昭11)
神奈川県
近頃の尖端女学生の問では、喫茶店へ行くことが一つの流行となっている。劇場附近とか盛り場の特定の喫茶店をのぞいて見ると、学校帰りの制服少女群が、とぐろを巻いている男学生を尻目に、ドヤドヤ入つて來て瞬く間にテーブルを占領してしまう。更に甚しいものになると、流行の茶房などにも平気で出入りし、青春謳歌に突進している。彼女等の行動をヂッと観察して見ると、まづすんなりと伸びた両脚を組む。これは洋画の女優を真似た姿態だらう。そしてコーヒーを飲みながら、レコードのメロデーにうっとりとし、しばし豪華な思いに浸る。やがてレコードにも聴きあきると、今度は男学生と互に秋波を交換しながら、いづれは映画かレヴューの話だ。こうして他愛もないことを談じ興じて、ゆっくりとその場を引揚げて行く。これが尖端女学生のありふれた道草の食い方だが、ある学校の生徒間では、放課後喫茶店へ行くことは最早一つの常識となっていて、そうしないものは仲間はずれにされるということである。この傾向は敢て東京とは限らず、異国情緒の漂う横浜の女学生間にも見られるので、心ある父兄の中には、これが近代の女学生気質とすれば、娘の教育上何とか考えねぱならないと胸を痛めている向もあるさうだ。何故彼女等は喫茶店や茶房に魅力を感ずるに至ったか? 抑も此現象は何を語るか、学生の校外生活を擁護する保導協会の調査を見ても、喫茶店で誘惑されようとした女学生が相当ある(東京朝日新聞引用)
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