女学生の喫煙あの不態は何事か 読売新聞引用

1936年03月23日 (昭11)
最近女学生が喫茶店に出入りしボックスの陰で煙草をふかしながら盛んに気炎をあげている、(中略)一歩校門を出て家庭に帰るまでの自由時間を、ピチピチした少女達が朗かに楽しむことはみとめるが、しかし、喫茶店に出入りし、男の学生と対抗するの如き体勢をしめしながら両切などの紙巻煙草を吸うに至っては目撃するもの等しく痛憤を感ずる実に苦々しいことだ。そして彼女達が、映画、音楽など毒にも薬にもならぬ話題に気焔を上げ、あるものはスカートの下で長い脚線を組み合せることにより、あちらの映画女優の姿体憧れのレヴューガールのわざとらしいスタイルを真似たつもりであるのだから鼻持ちならね風景だ、だが、小生は、生きとし生ける女性達に禁煙しろというのではない、まだ部屋住みの小娘の分際で、しかも喫茶店などの公衆待合所の如き場所を選んで殊更得意らしく傲然と煙草を吸うその非常識さを、何とかならぬものかと非難するものだ。学校当局は自校生徒のこのように非常識極まる無軌道女学生ぶりを、何とかして弁解するだろうか、映画館出入りどころの問題ではない、未成年者禁煙の日本に女だけ除外するという法律はなかった筈(読売新聞引用)
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