18歳(満16~17歳)ら2人組が市議脅迫

1936年05月19日 (昭11)
東京都
東京市豊島区西巣鴨で、土木作業員(18)と工員(20)が市参事会員の東京謄写堂社長宅に、「ピストルの火藥を研究してゐる者だが二千圓拜借したい、違背せばみな殺し、リンバーグ事件を知るや 死力團より」という脅迫状を届けた。20日に承諾の合図として工場の火の見櫓に赤旗を掲げたが指定の場所には現れず、翌21日に場所を変更し「應ぜずば有毒無聲の鐵砲、叉は邸内に毒蛇を放つぞ」という速達を届けた。指定の上野公園で防弾チョッキの私服警官隊が待ちかまえていると現れたので逮捕された。

 2人で満州行きの資金のため金持ちを狙ったもの。探偵小説マニアで、ピストルなどは持っていなかった。
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