19歳女子(満17~18歳)が夫と姑毒殺謀る?

1936年11月12日 (昭11)
秋田
死者:1人
秋田県仙北郡の農家で、嫁(19)が姑(48)に劇薬を飲ませて、11.27に逮捕された。9.15に相手の顔も知らないまま嫁入りしたが、夫(24)が醜男だったため嫌って風邪薬にネコイラズを入れて9.27に死亡させたことも自供。田畑5万坪などの莫大な資産を手に入れるため姑も無き者にしようとしたもの。

 刑務所で何度も自殺未遂を重ねたが、裁判では一転して無罪を主張、さらに何度も証言を変えた。夫の死体を掘り起こした解剖結果も検察側弁護側それぞれの鑑定が対立。夫とは関係を拒んだが実の弟と何年も関係して処女ではないというようなことや、姑の爛れた男関係まで法廷で告白して、また夫の写真を見るとハンサムであるなどおかしな点があり、この資産家の家ではこれまでも不審な死が何人も続いていることもあって異常なセンセーションをもたらした。

 姑の尊属殺未遂と夫の殺人罪で無期が求刑されたが、一審は殺人が証拠不十分で無罪、尊属殺未遂だけで懲役3年6ヶ月判決。二審では尊属殺未遂も証拠不十分で、結局まったくの無罪となって確定した。
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