横浜・川崎中心に登下校少女襲われる

1981年10月22日 (昭56)
神奈川県横浜市中区松影町2-6-2
登下校中の女子小中学生が襲われ、いたずらされたり乱暴される事件が横浜、川崎市内を中心に続発、 神奈川県警捜査一課と山手、伊勢崎署などの連合捜査本部が調べていたが、22日、横浜市中区松影町2-6-2、無職尾崎重明(34)を婦女暴行未遂の疑いで逮捕した。

尾崎は「道を教えて」「落とし物を一緒に捜して」などと少女を誘い込み、二年間に百件以上の反抗を重ねていたとみられている。

調べによると、尾崎は先月27日白昼、自宅前で掃除をしていた横浜市中区内の私立小学校3年A子ちゃん(八つ)を「財布を落として困っている」とだまして、近くの墓地に連れ込み乱暴しようとした疑い。尾崎の手口は、早朝、投稿途中の小、中学生らにねらいをつけて「私の娘もあなたと同じ学校だけど、忘れ物をしたので持っていって」「学校までの道順を教えて」などとだまして、人通りのない空き地やビルに連れ込むというもの。

被害者は小学生が多く、尾崎の仕業とみられる犯行は、横浜、川崎市内を中心に、届け出があったものだけで百件を超えている。

また、この夏ごろから、横浜市では被害が相次ぎ、各署で犯人割出しを急いでいた。

同本部が尾崎を突き止めたのは、指紋と目撃者の証言からだ。今月初め、同容疑で全国に指名手配し、立ち回り先のはり込みを続けていた。
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