青少年犯罪激化 朝日新聞引用

1945年11月07日 (昭20)
神奈川県
 戦時中から漸増傾向にあった青少年の犯罪は、終戦後、軍需工場の解体、軍人復員などによる青少年の大量街頭氾濫とともに激化の一途。警視庁では、この対策として刑事課を一挙に300余名増員し取り締まりと指導に万全を図る。警視庁管下における最近の事件例をあげると、
▽国民学校、中等学校生徒による犯罪の増加――立川市国民学校6年生他1名は入浴の帰途、友人宅の壕見物をした。この時入口が開放してあるのを見て盗心を起し、数回にわたり、夜間ロウソクを持って壕荒らし。
▽芝区内の商業校生は友人5名と学業を怠けて上野公園を根城に浮浪し、金銭に窮しては防空壕荒らし。
▽親の教唆による食料品窃盗――浅草区Aら4名(いずれも13、14)は国民学校の倉庫に侵入、公共用貯蔵物資の缶詰、乾パンなど数個ずつ窃盗したのに味をしめ、8回にわたり206缶、115袋を窃盗、自宅に運んだが、家族は制止するどころか、盗品を入れる袋をつくって与えたり、「大丈夫か」「もう缶詰はないか」など催促、教唆していた。
▽集団犯罪の台頭――神田組(住所不定、工員ら7名、いずれも18歳、うち女1名)、銀座組(住所不定、無職男ら11名、18歳から23歳、うち女4名)、成田組(住所不定4名、17歳から21歳)、これら3組22名の不良集団は神田神保町ら数ヵ所にアジトを持ち、男は窃盗、女は駅待合室、便所等で置き引き。
▽強盗犯の増加――住所不定の船員ら4名は世田谷区内で果樹園を荒らし、番人に発見されると、所持していた日本刀で乱闘、番人の木剣を切り落して逃走。犯人らは、横浜の藷(いも)泥棒が殴殺された事件に刺激され、最初から強盗を働く用意をしていたもの。
(朝日新聞11・7)
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